閉じながら開く家2
設計条件 ・都市計画道路が敷地の南面にある ・子育て中の4人家族の想定 ・車は2台設置 ・モデルルームとして1年利用した後、分譲する コンセプト 以前ご依頼いただいた工務店様よりモデルルームの設計ご依頼を再度頂きました。 今回の敷地は南側が約16mの都市計画道路に面しており、 南側は開放的で採光も望める立地なのですが、車通りや通行人の目線が気になり ただ窓を設けるだけではカーテンを開けづらい立地です。 そこで、今回も閉じながら開く、をテーマに建物自体を部分的に45°振る事で 開放感を得る事ができるように考えました。 建物の軸と道路の軸が交わらないだけで、目線は気にならなくなり 南側に設けた中庭を中心に、各所で中庭の緑を感じられるようになりました。 また45°の角度は特徴的な外観を構成し 通りすぎる車や通行人も、思わずどんな建物だ?とモデルルームの事が気になる そんな効果も生み出しています。 非常に豊かな南側の庭に面した開放的なLDKは、 住宅というよりホテルのラウンジにいるような 非日常的な空間を演出しています。 キッチンは空間の中央に配置して、ホテルラウンジのドリンクカウンターのような設え。 ダイニングにはフルオープンができるアコーディオンサッシ。 まるでカフェのテラス席のような開放感で縁側、庭とつながります。 リビングの作り付けのソファは寝ころぶと吹き抜けと庭への開放感が楽しめ 浮遊感のあるデザインとしました。 設計条件 ・ご夫婦とお子様のための家 ・みんながリビングルームに集まり、みんなが集まる空間は全てリビングルームにつながる家 ・とにかく広いリビングに、大きな吹き抜けと全面にガラス窓、そしてソファで囲われた空間 ・素材感のあるデザイン ・外観はモダンクラシカルで同じ大きさの窓が連続するようなデザイン ・グリーンと共存するリビング ・開放感、大空間を維持しながら、耐震等級3の確保 ・神秘的なエントランスから少しエイジングされたような、グレイッシュなデザインのLDK コンセプト ご夫婦+お子様のご自宅の計画です。 家族全員やご親戚、ご友人が集いくつろぐため、 とにかく広いリビング空間と 留学されたご経験から 海外のようなクラシカルでモダンなインテリア、 素材や質感全てに本物を追求されたいといったご要望を頂きました。 郊外の車通りの多い立地ですが 敷地の南側が車会社の駐車場になっており 開放感がありましたので 大開口の格子窓をLDKの吹抜け全面に設け 開放感を演出しております。 天井高さは約3.5m、吹抜けは約7mと、 お施主様が海外で暮らされたご経験から 心地良いと思われた空間高さを確保し、 結果、広い平面に対し構成比のバランスの取れた 居心地の良い空間を構成しました。 借景と遮音を兼ねた植栽のおかげで 外界と緩やかに仕切られ 騒音や視線を感じる事のない穏やかな空間 そこに配されたMinottiのソファは シンプルなインテリアに合わせて軽やかに 存在し、空間と美しく調和しています。 また、吹抜けのBocciのガラス玉照明や SieMaticのステンレスの鏡面のアイランドキッチン ダイニングのTomDixonのペンダント照明のクロームに 太陽光が当たり、 キラキラと煌めく様子は 時間の流れを美しく感じさせます。 素材感に非常に高い感性をお持ちのお施主でしたので、 フローリングや左官材、レンガタイル等 多くの素材はオーダーメイドで作成し、 組み合わせによる空間の質感を確かめ、 お施主の追求されている「本物感」の言語化、物質化を試みました。


